← 一覧へ 酔客の言葉、新人警官の励みに

酔客の言葉、新人警官の励みに

grape 2026年1月13日

さまざまな人が行き交う交番は、警察官にとって多くの出会いの場となる。ある元警察官は、勤務していた頃に本当に多くの人々と接してきたと振り返る。

警察に協力的な人もいれば、警察を毛嫌いしている人、あるいは世間話をしに立ち寄るだけの人もいる。そうした日々の中で、今でもふと思い出す忘れられない一人がいるという。

それは、すっかり酔っぱらった中年の男性だった。ベロベロに酔った状態で交番を訪れたその人物が見せた言動は、まだ経験の浅かった新人警官の心に強く残るものだった。当時の警官が「毎日でも来てほしい」と感じたほど、その男性の振る舞いには思いがけない温かさがあったのだ。

交番という場所には、時に人の素顔がにじみ出る。酔いという飾りのない状態だからこそ現れた人柄が、対応した警官の記憶に深く刻まれ、長い年月を経てもなお忘れられない一場面として残り続けている。