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バレエ版ロミジュリの舞台、猫が乱入

カラパイア 2026年6月19日

世界で最も知られた悲恋の物語といえば、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』だろう。すれ違いの末に二人が命を落とす、切ない結末で幕を閉じる名作だ。しかしトルコでは、その悲劇が思わぬかたちで喜劇へと姿を変えることがある。

2026年6月、トルコ西部の都市イズミルで上演されたバレエ版『ロミオとジュリエット』でのことだった。物語はいよいよクライマックス。毒をあおったロミオが息絶え、舞台に横たわる、最も張り詰めた瞬間である。

そのロミオのかたわらに、一匹の猫が現れたのだ。舞台の上で静かに横たわる踊り手のそばへと歩み寄った猫は、悲劇の緊張をものともせず、その場に居合わせた。深い哀しみを描くはずの場面に、思いがけない“友情出演”が加わったことで、観客は張り詰めた空気から一転、和やかな雰囲気に包まれることとなった。

悲しみに沈むはずのラストシーンが、一匹の猫の登場によって、心をほぐすひとときへと変わった。舞台の完成度とは別のところで、この夜のイズミルには忘れがたい光景が刻まれたことだろう。